本来はメインに書く様な戯言なのだが、テーマ的にこっちで書いてみる。

自身が創作を始めたのは何時だったか・・・

人間は脳を進化させ、発達させた。人間が他の動物と異なる最大の特徴であろう。
物を道具として利用する事、それは人間に限った行為ではない。其処に有る物を使うだけなら、カラスやサルでも出来る事だ。
人間がそれである為の差は、物を創りだす事が出来るからであろう。
それを最大限に活かしたのが創作であり、それが偉業としての発明であるのか、それとも私利私欲を満たすだけのエゴなのかは又別の問題であろう。
物を生み出す創作は、それを生業にしてる者も居れば趣味でやってる者も居る。殆どの場合は後者だろう。
目的はどうであれ、創作活動をしている者を世間ではクリエイターと呼ぶ様だ。
クリエイターの感性は千差万別であり、それを楽しむ側も同様であろうか。
見る者に笑いや感動を与えたり、豊かさをも与える。
世の美術品の様な意味不明なのに評価されるという理解し難い不可思議な現象もまた然り。。。

だが、クリエイターの中には、その活動に疑問を感じる者も多い。
無論特殊な嗜好を満たす様な変な物ばかりを生み出す輩も多いが、自分が何かを生み出す事に対して、或いは作り出した物に対して、何も感じていない者が居る事だ。
高等動物で例えるのならば、自分が生み出した子供に何も感じないのと同じ事では無かろうか。
自身が生み出した物は子供も同然なのではないのだろうか。それに何も感じないのは、そもそも生物として異常なのでは無いだろうか。
自作品に対して何も感じていないから、それを直ぐに消したり創るのを止めたりする人が居るのでは無かろうか。。。
絵で例えるなら、下絵を描いてそれをなぞる方法で描いた絵も、毎回同じ下絵を使っても違う絵が出来る様に、全く同じ絵はコピーしないと作れない。絵という物は、この世に二つと無い一品物。 全く同じ物を描いても人によって違う物が出来上がる。だから失敗作なのに愛着が芽生えたりするのだ。

 

トムさんが教えてくれた・・・クリエイターの在り方を・・・
作った船に男はドンと胸をはれ!この言葉には、作品を生み出した作者は、ソレが原因で何が起ころうとも、ソレを決して責めず、愛し、その事を誇っていなければ成らない。それが作者としてのつとめだと。
例え世間には受け入れられなくても、周りから白い目で見られても、創作物に罪は無い。創った物を作者は愛さなきゃいけない、否定してはいけない、作品を責めてはならぬ。創った物にはドンと胸を張れ!たとえどんな駄作でも自分が生み出した作品なのだから、それをもっと愛してやっても良いんじゃないか?創った物を作者は愛さなきゃいけない、否定してはいけない、作品を責めてはならぬのだから・・・
だが、作品に愛着を持つだけではいけない。それと同時に作者としての責任も持たねば成らない。
トムさんの言葉には、ドンと胸を張っていられない様な物は作るなと言うもう一つの意味が有る。。。
作品に対する愛と責任は常に対な存在なのだ。
詳しい解説はこのサイトも見て欲しい。
只の理想論だと思われるだろうが、世の全てのクリエイターがそう在るべきだと思う。只作るだけ創って何も考えず、自作品に愛も責任も感じない作者には著作権を持つ資格は無いと思う。
コレは職人(マイスター)も芸術家(アーティスト)も同じだ。
考え様によっては農業や林業等の一次産業従事者も、製品を生み出すという事ではクリエイターなのかもしれない。。。
現代の物造りを担っている製造業もそうだ。だが現実のコイツ等は、只作るだけ造って売ったらそれでお仕舞いで何も考えず、自作品に愛も責任も感じない、ダメなクリエイターと同じだ。
世の中の所謂絶版とは、こういうダメなクリエイター達が担っているのだろう。。。
世の中にはその絶版を非常に嫌悪する人も居るが、それは又別の話だ。
他にも、自身で作品を生み出せるスキルを持ちながら、それをする事無く、自らの欲求を満たす為の作品を他人に作らせるというとんでもない輩も居るのだ。
何故、作品を生み出せるスキルを持ちながら、自らの欲求を満たす為の作品を自身で生み出そうとしないのか・・・
作りたくてもスキルが追い付かずに断念せざるを得ない者も大勢居るというのに、自分で描けるのに人に描かせるなんて・・・・・
絵が描きたいケド描けないから描ける奴に頼むならまだしも、そうやって絵を頼んでいる人が居て、それを見ていた自分の画力に悩んでいる人が、頼んでいる人の画力が自分よりも上だと知った時の悔しさは、当人達には決して解るまい・・・・・自覚が無いのだから・・・
こういった輩も、やはり自作品に愛も責任も感じる事も無く、モノ創りを楽しむ事すらも忘れ去った、ダメなクリエーターなのだろう。。。
モノ創りは楽しい。行き詰まる事も有るが、それを乗り越えた時の達成感は、他の何にも代え難いものだ。

自分は、自作品に愛も責任も感じる事も、モノ創りを純粋に楽しむ事すらも忘れたりする様な、クリエーターとしてのプライドも無いそんなダメなクリエーターには絶対に成らない様にしなくては。。。そうでなければ、創作の在り方を教えてくれたトムさんに合わせる顔が無い。

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